(2015/7/12)ブログを書く恥ずかしさを緩和するには
前回の続き。(一冊の本を読んで数個のエントリーを書くという発想も当該書籍の示唆するところである。これも一エントリーで書評を完結させるというハードルの高さを低める役割を果たしていると思う*1)
イケダハヤトさんはブログを書くことを農業に例えている。
お金を稼ぐときに意識したいのは、ブログというのは「ストック型」のビジネスであるということです。継続的に更新を続け、大量の記事をブログのなかに格納することができれば、それらの記事が検索エンジンからのアクセスを稼ぐことになり、極論、何もしなくてもそれなりのアクセスが定常的に訪れることになるのです。(中略)
本気でブログで稼ぎたいと考えている方は、ブログというのは宝くじのような「一発当てる」ビジネスではなく、こつこつと畑を耕すような、ストック型のビジネスであることをぜひ覚えておきましょう。その意味で、ぼくはよく「ブログは農業のようなものだ」というたとえを用いています。ぼくらは農民なのです。
アフィリエイトで収益を稼ぐ趣旨を述べている箇所であり、下品といえば下品であるが、とはいえこのたとえもまた私の恥ずかしさの意識、間違ったことやつまらないことを書いているのではないかというおそれを和らげる働きがあると感じた。農業のたとえが恥ずかしさの緩和策であると思う。
農業においては、一度苗を植えてそれで終了ではなく、定期的に状況を確認して成長を促進する。同様にブログにおいても、一度公開してそのままにするのではなく定期的に読み返して現在の視点で粗があったり不備があれば修正すればよい。つまり、最初に公表する時点で多少間違えていたりつまらなかったりしても構わない、あとで見なおして修正・追記すればよいから、今の時点で記事の稚拙さを恐れる必要はない、というわけですね。
どうやら私はこの本に、恥ずかしさを克服する方法のようなものを求めている気がしてきた。そしてそれはブログを継続する上でかなり重要な要素であるのではなかろうか。
*1:「本を読んだときに、「この本の内容を切り出してブログ記事にできないか?」と考えるようにするのも、解像度を高めるよいトレーニングになるでしょう。一冊の本の中には、それ単体で切り出せるコンテンツが数多く眠っています。(中略)「部分的引用+自分の感想」というフォーマットは実に便利で、一冊の本から4〜5本のブログ記事を生産することも簡単です」